オフィスの空間デザイン(内装リニューアル・リフォーム・リノベーション全般)の企画プレゼンを行う際に、
「高品質な内装を・・」
「働きやすい造りに・・」
「空きスペースの有効活用を・・」
などといったキーワードは良く出てくるものでしょう。
しかしそれは、お客様側も分かりきっていることなので、
一番興味を持ってもらうためのキラーワードとしては弱く、説得力に不足しています。
あまり印象に残らないプレゼンで終わり、結局は見積りが安いだけの他社に仕事を取られてしまうかもしれません。
どのようにすれば、より印象を持ってもらえるのでしょうか?
それは相手が一番興味のあることを話し、私はそれを本気で考えているので叶えられる、ということを伝えるしかありません。
例えば会社には、社員に「リラックスさせるべき場所」と「緊張感を持たせるべき場所」があります。
クリエイティブな企画を生み出す部署では、リラックスさが求められます。
人の話を聞く会議室や、細かい事務作業を行う部署では、緊張感も求められます。
「人はリラックスしている時よりも緊張しているときの方が、他人の話をしっかり聞いて吸収します、だから”話を聞く状態”にして集中効率UPさせるために会議室の内装はこのようにすべきです・・」
といった枕詞から始めて、そこにこれまで成果を上げた実績成果を織り交ぜることにより、あなたにしかできないプレゼンとなり厚みが増すのです。
「ちゃんと考えてくれているな!」とお客様に思ってもらえるのです。
相手が風水に興味があるならその話題も出すのもアリでしょう。
最新の素材に興味があるならそれを勉強していくべきでしょう。
金額の安さだけに興味があるなら、辞退すべきかもしれません。
沢山のプレゼンを聞き飽きている相手ならば、「世の中には2つの空間デザインがある!社員のモチベを上げるデザインと、上げないデザインだ!」といった演出も・・これはやりすぎかもしれませんが。
いずれにしても、
これはどのようなプレゼンにも言えることですが、
”相手が一番興味のあることを話し、私はそれを本気で考えている”
ことが重要ポイントとなるのです。
「オフィスの空間デザインは、用途と相手に応じて企画提案の内容を変えるべき」
(T.佐々木)